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白内障手術

白内障手術について

水晶体の混濁する白内障を眼内レンズに取り換える手術です。当院では単焦点眼内レンズ・多焦点眼内レンズ共に取り扱っております。難症例の白内障にも対応しておりますのでご安心ください。

左と真ん中は白内障の写真です。白内障は患者様によって進行具合や濁り方が異なりますが手術を行いますと、右の写真のような人工レンズに置き換わります。
手術のタイミングやレンズは患者様と相談しながら決めていきます。

当院の白内障手術の特徴

術前の説明から、手術、術後診察まで一貫して院長が行います

当院は術前の説明から、手術、術後診察まで一貫して院長(もしくは理事長)が行います。手術医師を明確にすること、目の中に入れるレンズの相談を医師が行うことで安心して手術を受けることができます。
また当院では両眼同時白内障手術も行っておりますので様々な理由で、休みがとれない方や、一度で手術を終えたい方に向いています。

溝の⼝駅徒歩2分の日帰り白内障手術施設

当院は院内に手術室を完備しており、大学病院の手術室や航空機内と同等の清浄力を持つ空気清浄機を設置しております。また、溝の⼝駅徒歩2分の日帰り白内障手術施設として利便性に優れ、かつ多数執刀歴のある院長・理事長の安全な手術が受けられる体制を整えております。

きめ細かな乱視矯正とトーリックレンズの使用

当院は乱視矯正レンズ(トーリックレンズ)を積極的採用し乱視軽減に努めて参ります。また、全例強主経線切開で乱視が軽減する方向から切開創を作成し、手術を行っており、きめ細やかな乱視矯正を行っております。

難症例にも対応できる最新の手術器械(強膜内固定可能)

硝子体・白内障手術器械として最新の手術装置「ステラリスエリート®コンバインシステム」を採用しております。低侵襲かつ短時間での手術が可能になるとともに当院では難症例の白内障も承ります。

乱視の改善には前眼部OCT「CASIA2 Advance」を手術前後に使用し、より正確な乱視の評価や屈折誤差の少ない手術が可能です。また眼内レンズが1回の手術で入れられなかったケースでも当院では眼内レンズの強膜内固定等の二次挿入が可能です。

眼内レンズについて

白内障手術

 

単焦点眼内レンズ
(保険診療)

アバンシィ:Avanseeなどの通常の単焦点眼内レンズ
アイハンス:Eyhance、ビビネックスインプレス:Vivinex Impressなどの高次非球面眼内レンズやエンハンスドモノフォーカル
レンティスコンフォート:Lentis Comfort®低加入度多焦点眼内レンズ

多焦点眼内レンズ
(選定療養)

オデッセイ:Odyssey®(連続焦点レンズ)
パンオプティクス:PanOptix®(三焦点眼内レンズ)
ビビティ:Vivity®(焦点深度拡張レンズ)
ジェメトリック・ジェメトリックプラス:Gemetric®/ Plus®(三焦点眼内レンズ)
ファインビジョン:FINEVISION HP®(三焦点眼内レンズ)
アクリバトリノバプロ:Acriva® Trinova Pro(三焦点眼内レンズ)
ピュアシー:PureSee®(焦点深度拡張レンズ)

多焦点眼内レンズ
(自費診療)

ギャラクシー:Galaxy®(スパイラルレンズ)
インテンシティ:Intensity®(五焦点眼内レンズ)
ミニウェル・ミニウェルプロクサ:MiniWELL®(焦点深度拡張レンズ)
エボルブ:Evolve®(焦点深度拡張レンズ)

  • 単焦点眼内レンズ
    ピントが合う位置は1か所ですので、遠方・近方など、どの場所にピントを合わせるか相談の上決めていきます。
    当院で主に挿入する単焦点眼内レンズはテクニスアイハンス®(AMO)ビビネックスインプレス®(HOYA)という少しピント合わせに幅をもたせたレンズ(Enhanced monofocal IOL:エンハンスドモノフォーカルレンズ)を中心に最新世代の単焦点眼内レンズを使用しております。
  • 低加入度多焦点眼内レンズ
    保険診療で挿入可能な多焦点眼内レンズです。レンティスコンフォート®(参天)というレンズを使用します。ピントの合う位置は主に5mと70cmの2か所ですが、モノビジョンという左右でピントの位置を変えるテクニックを用いると遠方から近方までピントが合わせられる可能性があります。左右のピントの位置が変わることに抵抗がない方には有効です。
  • 多焦点眼内レンズ
    多焦点眼内レンズはピントが合う場所が2か所以上のレンズです。老視矯正レンズ(PCIOL)とも呼ばれます。
    当院では付加価値のある様々なレンズをご用意しておりますが、大きく2種類のカテゴリーに分類されます。

① 選定療養

単焦点眼内レンズとの差額分を患者様が支払うことで、術前術後の検査料や手術技術料を保険診療で受けられる以下のレンズです。(厚生労働省認可)

  • オデッセイ:Odyssey®(連続焦点レンズ)〈米:Johnson&Johnson社〉
  • パンオプティクス:PanOptix®(三焦点眼内レンズ)〈米:Alcon社〉
  • ビビティ:Vivity®(焦点深度拡張レンズ)〈米:Alcon社〉
  • ジェメトリック・ジェメトリックプラス:Gemetric®・Gemetric Plus(三焦点眼内レンズ)〈日:HOYA社〉
  • ファインビジョン:FINEVISION HP®(三焦点眼内レンズ)〈米:BVI社〉
  • アクリバトリノバプロ:Acriva® Trinova Pro(三焦点眼内レンズ)〈日:わかもと製薬、独:VSYTech〉
  • ピュアシー:PureSee®(焦点深度拡張レンズ)〈米:Johnson&Johnson社〉

選定療養からは上記7種類のレンズから選択が可能です。

② 自費診療

認可外レンズのため、術前から術後まで、すべてが自費診療となりますが、選定医療以上の付加価値を持つレンズを提供できます。当院は自費診療レンズには全例、水晶体嚢を安定させ、レンズの長期間の保持、乱視の高い矯正を実現するCTR(カプセルテンションリング)を挿入しております。

  • ギャラクシー:GALAXY®(スパイラルレンズ)<英:Rayner社>
  • インテンシティ:Intensity®(五焦点眼内レンズ)<以:Hanita社>
  • ミニウェル・ミニウェルプロクサ(焦点深度拡張レンズ・全焦点眼内レンズ)<伊:SIFI社>
  • エボルブ(焦点深度拡張レンズ)<伊:Soleko社>

自費診療では上記4種類のレンズから選択が可能です。
下にそれぞれの特徴を比較表にしました。

選定療養レンズ(回折型)の特徴

 

近方

中間

遠方

ハロー・グレア

向いている方

Odyssey®
オデッセイ
(連続焦点レンズ)


(約40㎝)

〇~△
(多い)

色合いや見え方に高い質を求める方(特に遠方)
ハロー・グレアが多め

PanOptix®
パンオプティクス
(三焦点レンズ)


(約40㎝)


(約60㎝)


(少ない)

欠点が少なく
安定感のある見え方

FINEVISION HP®
ファインビジョン
(三焦点レンズ)

◎~〇
(約35㎝)


(約75㎝)


(少ない)

他のレンズよりも手元重視
ハロー・グレアは少なめ

Gemetric®
ジェメトリック
(三焦点レンズ)


(約40㎝)


(約70㎝)


(少ない)

遠中を得意とする三焦点
ハロー・グレアは少なめ

GemetricPlus®
ジェメトリックプラス
(三焦点レンズ)

◎~〇
(約40cm)


(約70cm)


(少ない)

ジェメトリックと合わせて片目ずつ入れて(ペアリング)
遠近の見えやすさを確保

Acriva®TrinovaPRO
アクリバトリノバプロ
(三焦点レンズ)


(約40cm)


(約80cm)


(少ない)

エッジの少ない回折構造でハロー・グレアを抑える
強度近視対応

選定療養レンズ(焦点深度拡張型)の特徴

 

近方

中間

遠方

ハロー・グレア

向いている方

Vivity®
ビビティ
(焦点深度拡張レンズ)

×


(約60cm)


(かなり少ない)

ハロー・グレアを避けたい
手元は眼鏡使用でもよい

Pure See®
ピュアシー
(焦点深度拡張レンズ)

×


(約60cm)


(かなり少ない)

ハロー・グレアを避けたい
手元は眼鏡使用でもよい
屈折ずれに強い

自費診療レンズの特徴

 

近方

中間

遠方

ハロー・グレア

向いている方

Galaxy®
ギャラクシー
(スパイラルレンズ)

〇~△
(約40㎝)

AIが設計した他のタイプの欠点をなくした連続した見え方、少ないハローグレア

Intensity®
インテンシティ
(五焦点レンズ)


(約40㎝)

◎~〇
(かなり少ない)

回折型レンズの中で最も性能が良いものを希望
明るくキレのある見え方

MiniWELL®
ミニウェル
(焦点深度拡張レンズ)


(約45㎝)


(かなり少ない)

ハロー・グ®レアを避けたい

MiniWELLPROXA®
ミニウェルプロクサ
(焦点深度拡張レンズ)


(約35㎝)


(かなり少ない)

MiniWELLと片目ずつ挿入してすべての焦点をみるようにする(WELL Fusion)

Evolve®
エボルブ
(焦点深度拡張レンズ)


(約45㎝)


(少ない)

強度近視で他メーカーのレンズに用意がない場合
オーダーメードの乱視矯正を希望

Camellens2®
キャメレンズ2
(アドオンレンズ)


(約50㎝)

〇~△
(やや多い)

アドオンレンズは遠方~50cmまでを得意とする焦点深度拡張レンズ

ライフスタイルに合わせた『眼内レンズ』の選び方

表にありますように実際のライフスタイルに合わせたレンズを選択します。当院は術前のレンズ相談に力を入れており、しっかりと患者さんの希望をお聞きした上でレンズ選択を行います。

白内障手術費用

保険診療内の単焦点レンズおよびレンティスコンフォート®

医療保険負担割合

0割

1割

2割

3割

0円

15,000~18,000円

約18,000円

約50,000円

※保険診療の医療費は他の病気の治療状況や収入状況などで負担額が変わりますので概算となります。

選定療養による多焦点眼内レンズ

項目 

費用(税込)

乱視なし

乱視あり

3焦点眼内レンズ
Panoptix®(パンオプティクス)

30万円

32万円

3焦点眼内レンズ
Gemetric®(ジェメトリック)

30万円

32万円

3焦点眼内レンズ
Finvision HP®(ファインビジョン)

30万円

製造無し

3焦点眼内レンズ
Acriva®Trinova PRO(アクリバトリノバプロ)

34万円

製造無し

焦点深度拡張レンズ
Vivity®(ビビティ)

30万円

32万円

焦点深度拡張レンズ
Pure See®(ピュアシー)

32万円

34万円

連続焦点眼内レンズ
Odyssey®(オデッセイ)

32万円

34万円

※選定療養による多焦点眼内レンズの支払いは【支払総額=保険診療の治療費+選定療養費】となります。

自由診療による多焦点眼内レンズ

項目 

費用(税込)

乱視なし

乱視あり

スパイラルレンズ
Galaxy®(ギャラクシー)

65万円

70万円

5焦点眼内レンズ
Intensity®(インテンシティ)

55万円

60万円

焦点深度拡張レンズ
Miniwell ®(ミニウェル)

55万円

60万円

焦点深度拡張レンズ
Miniwell PROXA®(ミニウェルプロクサ)

55万円

60万円

3焦点眼内レンズ
Evolve®(エボルブ)

50万円

55万円

項目 

費用(税込)

キャンセル料

7万円

抜去

3万円

※レンズ決定時に申込金として7万円を頂きます
※個人輸入レンズは発注から納期まで1か月程度かかりますので余裕を持った手術予定日の決定が必要です。

白内障手術の流れ

  1. 手術日決定
    患者様が手術を希望されましたら、まず手術日の調整を行います。免許更新などでお急ぎの方は可能な限り早めに行います。
  2. 術前検査、手術説明
    手術で必要な眼科検査、採血を行いその結果をふまえ、どのようなレンズを眼の中に入れるか相談させていただきます。単焦点眼内レンズ・多焦点眼内レンズのメリット・デメリット、手術のリスクについてご説明いたします。
  3. 手術
    日帰りにて手術を行います。予約時間にお越しいただき、手術準備をさせていただきます。手術終了後は眼帯をしてご帰宅いただきます。両眼同時手術の場合は、専用の眼鏡でご帰宅いただきます。

白内障手術Q&A

Q.白内障手術を受けるタイミングはいつが良いですか?

A.当院では一貫して「患者さんの生活に不都合が生じた時」と説明しております。患者さんが見えにくいと感じた時が手術の一番のタイミングと考えております。強引な手術への誘導はございません。ただし、緑内障発作という急激な眼圧上昇がおこりうるタイプの患者さんには早期に手術を進める可能性がございます。

Q.多焦点眼内レンズは老視は治りますか?

A.老視の矯正は期待できます。手術で入れたレンズでピントの位置をコントロールするので、若かりし頃の見え方が戻るというわけではございません。単焦点眼内レンズのほうが勝る点もございますので、患者さんとよくコミュニケーションを取り、最もふさわしいレンズをご提案させていただきます。

Q.溝の口あそう眼科で白内障手術を受ける最大のメリットは?

A.執刀を含め術前説明から術後診察まで責任をもって行うことを矜持としております。患者さんの話を聞き最もふさわしいレンズを選定し、手術から術後のフォローまで院長が一貫して責任を持って行っております。

Q.眼帯は何日間行いますか?

A.当院では眼帯は手術日のみです。翌日から眼帯は取れます。片眼しか見えない方、アトピーなどで眼帯ができない方は、眼帯無しでお帰り頂く工夫をしております。

Q.白内障手術の傷口は治りますか?

A.当院の白内障手術は原則、創口は無縫合で終了します。創口は自然に閉鎖しますが、大きな外傷で開くことがありますので特に転倒に気を付けて生活をしてください。

Q.両眼同時白内障手術で家に帰れますか?

A.当院の両眼同時白内障手術は術後に眼帯はせず保護メガネのみでお帰り頂きます。少しぼやけると思いますので院内でお休みの上お帰り頂くことも可能です。感染などの安全性も片眼のみと変わりありません。

Q.どんな人が両眼同時白内障手術に向いていますか?

A.仕事があり片眼ずつの休みを取れない方、ご両親・夫婦間の介護で家を留守にしづらい方、手術は一度ですべて終わらせたい方が希望することが多いです。

Q.レンズの入れ替えは可能ですか?

A.院長はレンズ入れ替えも多数経験がございます。レンズは水晶体嚢という袋の中に入っていますのでレンズと水晶体嚢が癒着する前に入れ替えることをお勧めします。(術後3か月以内)

Q.レンズ入れ替えの費用は?

A.医師が入れ替えが必要と認めた場合保険適応となりますが、しっかりと視力が出ていたり有害事象がでていないケースで患者さんの希望で入れ替える場合は自費診療となります。(単焦点は13万円、多焦点は+選定療養もしくは自費診療代)

Q.以前に白内障手術で入れたレンズが目の中に落ちていると言われました。対応可能でしょうか。

A.眼内レンズ亜脱臼・眼内レンズ脱臼といいます。当院で日帰り手術が可能です。硝子体手術とレンズ挿入術を組み合わせて手術を行います。ピントが合わずに見えにくいと思いますのでできるだけ早期に手術を行いたいと思います。

高額療養費制度と医療費控除について

白内障手術の治療費が高額になる場合、高額療養費制度による支払いの減額もしくは医療費控除による医療費の還付が受けられる可能性がございます。
詳しくはこちらをご覧ください。

高額療養費制度

医療費控除

使用する医療機器

  • 眼内レンズ
    入れるレンズの種類によって、術後の焦点の位置が変わります。
  • OA-2000(TOMEY)
  • WHITE STAR SIGNITURE(AMO)
  • PROVEO8(Leica)
  • EM-4000(TOMEY)
  • CASIA2(TOMEY)
  • Stellaris Elite COMBINED SYSTEM(Moria Japan/Bausch+Lomb)

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